小学6年と中学3年の全員を対象にした文部科学省による「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)が18日、実施された。約202万1000人が、国語と算数・数学のテストに臨んだ。結果は7月下旬に公表される。
国公立と希望する私立の小中学校計2万8414校が参加。17日深夜に最大震度6弱を観測した愛媛、高知両県で計14校が後日実施に切り替えたほか、石川県の12校は1月の能登半島地震の影響を考慮し参加を見送った。参加者の内訳は小6が約102万3000人、中3が約99万8000人。
現行の学習指導要領では小学校が4回目、中学校が3回目の実施。過去のテストでは情報を関連づけて活用する力に課題があったことから、小学校の算数では折れ線グラフの数値から桜の開花日について考察させた。ICT(情報通信技術)に関連する問題も多く、中学校の国語ではインターネット上で多様な意見に触れにくくなる「フィルターバブル現象」を題材として生徒の意見を記述させる問題が出た。
学習環境や生活態度を尋ねる質問調査も実施され、全国の小中学校の子どもに1台ずつ配布されたデジタル端末を通じて初めて全員がオンラインで回答した。2025年度のテストでは理科でオンライン回答が導入される見通し。【斎藤文太郎】
毎日新聞より引用