小林製薬「紅麹」問題公表から1か月 物質特定や原因解明急ぐ

NHKニュースより引用

小林製薬の紅麹を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、会社が製品の自主回収を公表してから22日で1か月です。
紅麹原料の分析の結果、「プベルル酸」のほかに少なくとも2つの通常は入っていない物質が確認されていて、厚生労働省などは物質の特定を進めるとともに、健康被害の原因の解明を急ぐことにしています。

小林製薬の紅麹の成分を含むサプリメントをめぐっては、摂取したあと、腎臓の病気を発症するなどしてこれまでに5人が死亡し、会社は21日時点で延べ247人が入院したと国に報告しています。

国の研究機関では、去年、大阪市内の工場で製造された紅麹原料について分析が進められていますが、この中では、会社からも報告があった、青カビから発生することがある「プベルル酸」が検出されたほか、少なくとも2つの通常は入っていない物質が確認されたことが関係者への取材で分かっています。

これらが人体に影響を与えたのかどうかなど詳しいことは分かっていないということで、厚生労働省は物質の特定を進めるとともに健康被害の原因の解明を急ぐことにしています。

一方、大阪市にある大阪健康安全基盤研究所でも国と連携する形で製品の分析などの調査を始めていて、大阪市は今週中にも対策本部会議を開き、今後の調査などについて改めて協議する方針です。

また、大阪市内の工場では過去に紅麹原料を製造するタンクの中に水が混入するなどのトラブルがあったことが分かっていて、大阪市などは工場の衛生管理の状況についても調べています。

 

健康被害 延べ247人が入院(21日時点)厚労

小林製薬の紅麹の成分を含むサプリメントをめぐっては、摂取したあと、これまでに5人が死亡し、全国で健康被害の訴えが相次いでいます。

厚生労働省によりますと、小林製薬から報告された4月21日時点の人数は、体調に異変を感じるなどして延べ1459人が医療機関を受診し、延べ247人が入院したということです。

また、3月29日に設置された厚生労働省消費者庁のコールセンターに、4月21日までの24日間で合わせて4484件の相談が寄せられたということです。

コールセンターの電話番号は、0120-388-687で、午前9時から午後9時まで、土日や祝日も相談を受け付けます。

厚生労働省は各地の保健所などとも連携して被害の確認を進めるとともに、引き続き健康被害の原因について調べることにしています。

NHKニュースより引用