ヤミ金で利息6億円か、4容疑者逮捕…旧五菱会系元メンバー「稼ぎが忘れられなかった」

違法に貸金業を営んだとして、警視庁は21日、東京都大田区、無職針谷恭輔容疑者(44)ら男女4人を貸金業法違反(無登録営業)と出資法違反(超高金利)容疑などで逮捕した。針谷容疑者は2000年代に摘発された指定暴力団山口組系旧五菱会系のヤミ金グループの元メンバーで、警視庁は18年以降、延べ約1万5000人に計約5億円を貸し付け、約6億円の利息を得たとみている。

f:id:kami0504:20240522104403j:image

捜査関係者によると、4人は昨年10月~今年2月、無登録で貸金業を営み、9人に約180万円を貸し付け、法定利息の上限を大幅に超える計約68万円の利息を受け取るなどした疑い。登録業者を装いホームページで集客していたという。

 針谷容疑者らは、顧客名簿などを管理する拠点を置いて「センター」と呼ぶなど、旧五菱会系の営業手法を踏襲しており、逮捕前の任意の調べに「五菱会での稼ぎが忘れられず、再び手を出した」と話したという。

 警視庁は針谷容疑者が摘発を逃れるため、回収した利息を他人名義の口座で管理し、多重債務者をグループに誘い込んで金の引き出しや運搬などの役割分担をしていたとみている。

 旧五菱会系のヤミ金事件は2000年代前半に被害が判明し、警視庁などが幹部らを相次いで摘発した。多重債務者にダイレクトメールを送るなどして融資を持ちかける手口で、被害者は約6万人に上るとされる。

読売新聞より引用