イラン大統領ヘリ墜落、墜落後も大統領機同乗の法学者が電話でやりとりか…数回話し応答なくなる

テヘラン=吉形祐司】イランのエブラヒム・ライシ大統領らを乗せたヘリコプターが墜落した前後の様子について、別のヘリで近くを飛んでいたゴラムホセイン・エスマイリ大統領首席補佐官は21日放映の国営テレビに詳細を語った。事故当時の天候は良好で、霧が立ちこめ天候が悪化したのは、墜落後だったと証言した。大統領機の搭乗者と墜落後も交信があったことも明らかにした。

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エスマイリ氏によると、事故があった19日午後、大統領機を他の2機が挟む形で飛行しており、エスマイリ氏はそのうちの1機に乗っていた。離陸して約45分後、大統領機の操縦士から他の2機の操縦士に高度を上げて雲を避けるよう連絡があった。その約30秒後に大統領機は見えなくなったという。良好だった天候が悪化したのは墜落から約2時間後だったとしている。

 同行していた2機は大統領機を捜したが見つからず、近くの銅鉱山に着陸した。

 同乗していたホセイン・アブドラヒアン外相らとは連絡がつかなかった。大統領機の操縦士の携帯電話につながり、地元東アゼルバイジャン州の州都タブリーズで金曜礼拝の導師を務めるイスラム法学者と話した。この法学者は「具合がよくない」と話し、痛みを訴え、他の搭乗者の姿は見えないと説明した。電話で3、4回話したが、その後、応答がなくなった。ライシ師らは即死状態だったという。

読売新聞より引用