《関西外大の女子大生を刺殺》目撃されていた「怪しい男」抵抗されながら刺し続けた交際相手の強い殺意

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卒業アルバムの写真で微笑む一人の女子高生。友人によると、明るく愛嬌があり、誰とでも仲良くなれたという。英語が得意だったといい、明るい将来が待っているはずだった。

5月18日、大阪府枚方市のマンションで、関西外国語大学に通う渡邉華蓮さん(19)の遺体が見つかった。

大阪市内のホテルから兵庫県明石市の無職、西光勝容疑者(26)が『宿泊料金が払えない』と自ら通報しました。駆けつけた警察官に『交際相手を殺した』とも話したため、枚方市のマンションに捜査員が向かいました。

玄関扉は鍵がかかっていたため、窓ガラスを割って、室内に踏み込むと、供述通りに布団をかぶった状態の渡邉さんの遺体が見つかったんです。六畳一間の室内には、血の付いた包丁も落ちていました。すぐに容疑者は殺人容疑で逮捕されました。

司法解剖の結果、渡邉さんの死因は首を刃物で刺されたことによる失血死とみられることが判明。腹なども刺され抵抗した際にできる防御創など、遺体には50カ所以上の切り傷や刺し傷があり、強い殺意を感じさせる犯行です」(大手紙社会部記者)

◆被害女性の自宅付近で目撃されていた不審者

渡邉さんは福島県福島市内のカトリック系の女子校を卒業後、関西外大に進学していた。通っていた高校は英語教育に力を入れており、関西外大で専攻していたのも英語だった。大学で同じ授業を受けていたという同級生の男性が話す。

「最後に会ったのは彼女が殺害される直前のことだったと思います。直接は話していないんですが、噂で年上の人と付き合っていたということは聞いています。でもまさかこんなことになってしまうなんて……。僕たちは3年生になったら留学をするんですが、彼女との最後の会話で覚えているのは“お互いに頑張ろうね”という話だったと思います」

渡邉さんが住んでいたのは大学から徒歩圏の女性専用のオートロック付きのマンションだった。交際していた西光容疑者はこの部屋に自由に出入りしていたとみられるが、事件直前には不審な男が周辺で目撃されていた。別の関西外大生が状況を語る。

「夜の10時頃だったと思います。友達と2人で被害者のマンションの隣にある薬局に行ったんです。すると、マンションの出入り口の数メートル手前に不審な男がいたんです。友達とその人を避けるように薬局に行きました。買い物が終わってもまだ、男がいて怖いなと友人と話しました。全身黒っぽい服を着ていて……。ニュースを見た友人はあれは犯人だったと言っていました」

この人物が西光容疑者だとしたら、なぜ交際相手のマンションの前にいる必要があったのか。同じ大学に通う別の友人が明かす。

「華蓮は明るくて愛嬌がある子で、誰とでも仲良くなれるような子でした。でも、恋愛面についてはあまり口に出さないんです。私ともう一人の子に悩みを相談していました。実はストーカー被害にあっていたんです」

前出・社会部記者が語る。

「何らかの理由で、2人はトラブルになり、西光容疑者が家の前で待っていることなどもあったといいます。渡邉さんは男と別れられない状況が続いていたようです」

渡邉さんと西光容疑者の間でどのようなトラブルがあったのだろうか。西光容疑者は渡辺さんを殺害後、部屋のドアを施錠し、大阪市内に移動していた。

さらに渡邉さんのスマートフォンを所持していたことから、発覚を遅らせ証拠隠滅を図った可能性がある。警察の取り調べに応じており「大量の睡眠薬を飲んだ」「消費者金融に借金があったが渡邉さんには隠していた」などと供述しているという。

なぜ渡邉さんは殺害されなければならなかったのか、その動機の解明が待たれる。

NEWSポストセブンより引用