長崎県大村市は、ふるさと納税ができる自動販売機を同市箕島町の長崎空港1階に設置した。市内で生産されたカステラや皿うどん、松原包丁など9品目の返礼品が選べる。ふるさと納税専用の自販機設置は県内初。全国の空港では羽田、宮崎に続き3例目。
返礼品と寄付額は、カステラ1万1000円▽皿うどん1万2000円▽長崎和牛(カルビ)2万円▽大村産米を使った日本酒「純忠(すみただ)」(杵(き)の川)1万円▽大村名物塩ゆで落花生1万円――など。
自販機はタッチパネル式で運転免許証から名前と住所を読み取れ、簡単に納税手続きができる。クレジットカードで決済し、返礼品が後日宅配便で届けられる。
長崎空港は2023年度に約286万人が利用。23年度の大村市のふるさと納税の寄付受け入れ額は約4億6000万円だった。市は特産品の知名度向上や販路拡大を目的に自販機を設置し、24年度は500万円の寄付受け入れを目指す。
設置式で園田裕史市長は「お越しいただいた皆さまに長崎県の魅力を感じていただき、空港が所在する大村市を応援していただきたい」と呼び掛けた。【松尾雅也】
毎日新聞より引用