能登半島地震で大きな被害を受けた、石川県能登町のブルーベリー農園では、夏に収穫ができるよう、被害を受けた畑の復旧作業が続けられています。
北陸最大のブルーベリーの産地、能登町では、能登半島地震で農園の畑に亀裂が入る被害が出ています。
1200本のブルーベリーの木を育てていた平美由記さんの農園では、夏に収穫ができるよう復旧作業が進められています。
22日は、朝から平さんと農園のスタッフが一輪車で木製チップを運び、木の根が張るように、畑にできた亀裂を埋める作業を続けていました。
平さんの農園では一部の畑が崩れ木が倒れる被害もあり、ことしの出荷量は例年の6割ほどになる見通しですが、肥料をあげたり木をせんていしたりする作業は順調に進んでいるということです。
平さんは「地震のあとはことしの作業ができるか不安でしたが、無事に花が咲いているのも確認できて安心しました。ことしも大きな甘い実ができてほしいです」と話していました。
作業できない農家 町の普及センター職員が代わりに作業
一方、能登町では被災した影響で作業ができない農家も10軒程あることから、町のブルーベリー普及センターの職員が、こうした農家の畑で必要な作業を進めています。
能登町ブルーベリー普及センターの中山幸永さんは「避難している農家も、もどかしい思いでいるので、代わりに作業することで、夏の収穫につなぐサポートができればと思っています。能登町の大切な特産なので、地震を乗り越え、守っていきたい」と話していました。
NHKニュースより引用
